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人類史上、初めての体験 溶け出した福島第一原発「第3の恐怖」

3号機の異変は水素爆発ではなかった。福島原発の基本設計を担当した人間は実名でこう語る。「何かもっと重大な事故が起きている。報告されていないか、あるいは正確な事態を把握できていないのかどちらかだ」。実はすでに20人以上が大量被爆、あふれ出す高濃度放射性物質のプール、そして新たな危険が迫る。

データは信用できない

「これは・・・驚いたね」

 福島第一原発の基本設計を担当した米GE社の元設計士・菊地洋一氏は食い入るように写真を見つめた。

 菊地氏は福島第一原発6号機('79年運転開始)工事の現場監理も務めた、原発建屋建築のプロだ。

「同じ原子炉なのに、壊れ方がほかとまったく違う。3号機だけが熱でグニャグニャに曲がっているでしょう。アメ状に折れ曲がっている。これは、明らかに水素爆発ではありません。何らかの理由で鉄骨を溶かす800度以上の超高熱にさらされ、鉄骨の骨組みが溶けた。水素爆発では、ここまでの事態にはならない。何かもっと重大な事態が起き、それがいまだに報告されていないか、誰も正確に事実を把握していないのでしょう」

 3月29日、東京電力が公表した無人撮影機による10枚の写真。3号機は、ひときわ無残な姿をさらけ出していた。

「福島第一の最上階の建屋は、実は非常に軽く簡素な作りなんです。内部で大型のクレーンを動かすため、柱を立てられない。そのため、外壁や天井を軽く作る必要があるんです。壁はプレハブ。天井は折り曲げたブリキの板の上に、軽量コンクリートを打ち、その上から防水シートをかぶせて砂をまいた『砂付きルーフィング』です。

 見てください。1号機、4号機は薄い壁や天井が吹き飛んでいますが、鉄骨はほぼ無傷です。水素爆発は、実はプロパンガスなどよりずっと爆発力が小さい。単純な水素爆発であれば、この程度なんです。ところがプルトニウムを含むMOX燃料を使っていた3号機では、大きな熱を発した。この事実とその原因を、まだどこも指摘していません」(菊地氏)

 3号機は、3月14日に白煙を上げて爆発、周辺にいた作業員7名を負傷させた。3号機の爆発の威力は凄まじく、隣接するタービン建屋の屋根にまで穴を開けたことが後に分かった。

 警察、自衛隊、消防が放水を行ったが、23日には黒い煙が上がった。その原因はいまだに特定されていない。さらに24日には3号機タービン建屋にできた水溜まりから超高濃度の放射線が検出され、作業員2人が被曝して病院に担ぎこまれた。

 本誌は、14日から15日にかけて3号機が再臨界寸前の大危機を迎えていたことを報じたが、爆発の状況からも、内部空間が800度を超す高熱に達する異常事態を迎えていたことが明らかになった。

1号機でも炉内の温度が異常に高まり、2号機では圧力抑制室の損傷と放射能漏れが心配されているが、現段階で「手が付けられない」ほど危険な炉は3号機なのである。

 しかし、菊地氏も指摘するように東京電力も、原子力安全・保安院も、こうした事実を正確に公表していない。欧米からは、「日本政府や東京電力の発表しているデータは、必ずしも信用できない」という声が上がっている。

 実は東京電力でも、原子炉の状態について正確な分析ができていないようだ。3月30日の会見で、勝俣恒久会長は、

「正直に申し上げて、原子炉の状況、格納容器、(使用済み燃料)プールの燃料棒の状況を正確に把握するのが難しい」

 と告白した。炉内の圧力、温度などから間接的に推測するほかないのが現状なのだ。原子炉をコントロールするどころか、今後どういう事態に発展するのか東電も政府も確たる見通しを持っていないことが、明らかになった。

 前出の菊地氏が、さらに驚くべき話を明かす。

「私が福島第一にGEの設計士として赴任していた時期('70年代末)に、2号機の補修が必要になり、外国人の作業員などを集めて作業を開始したんです。ところが、東京電力には、原子炉工事の実施図面が残されていなかった。GEが担当したのは基本設計で、私はアメリカから送られてきた図面のチェックなどをしたんですが、実際の工事は日本の事情に合わせて実施図面を作る必要があります。それがすでに、残っていなかったんです。

 今回の事故で思い出したのは、そのときのことでした。事故への対処が後手後手になったのは、施工時の正確な図面がなかったという事情もあるのではないか」

 実際、今回の震災直後に、「津波で原子炉の図面が流され、どこかにコピーが保存されていないか探し回った」という報道があったが、そもそもはじめから、「図面はなかった」というのだ。大阪大学名誉教授の宮崎慶次氏(原子炉工学)は、収束までに長い時間がかかることは避けられないという。

「いまは、とにかくウランそのものが溶け出さないよう、しっかりと冷やさないといけない。しかしその一方で、冷やすために水をかけすぎると汚染された水が漏れ、溢れてくる。そこの競争です。現場の作業員の方は非常に辛いでしょう。

 スリーマイル島事故のときは、たしか1年以上はそのままの状態で置いておくしかなかった。あのときには日本の旧原子力研究所やメーカーの方も現地に行って除染作業に参加し、研究している。だから経験はあるんです。そのときの経験を生かして、時間をかけてやるほかない」

 スリーマイル島事故では、発生から約16時間後に「残留熱除去系」の装置が動き出し、原子炉冷却に成功したが、それでも1年間放置するほかなかった。

 福島第一は、電源が停止してから数日間放置されたため、炉心の溶融(=放射線の放出)はスリーマイルの比ではない。今後電気による冷却装置が復旧しても、少なくとも1年以上は近づくことさえできない。

このまま電源が復旧しなければ、延々と「決死隊」が水をかけ続けるほかない。そうなれば、高濃度放射線汚染水がプール状態になって海に漏れ出したり、空中に撒き散らされ、日本中どころか世界中に飛び散ることになる。水をかけ続けて少しずつ収束すればまだ良いが、さらに「最悪の事態」へと発展する可能性も残されている。

 すでにアメリカでも、微量の放射線が検出されたという。水素爆発による建屋破損、周辺地域への放射線漏出につづき、事態は「第3の恐怖」、つまり広域への放射線拡散へと進展した。



■チェルノブイリを超える線量

これに対処するのは、東京・内幸町の東京電力本店2階大会議室に設置された「福島原子力発電所事故対策統合本部」である。

 常駐するのは、海江田万里経産相(副本部長)、東京電力・勝俣会長、武藤栄副社長(原子力担当)、資源エネルギー庁・安井正也部長、自衛隊、消防の幹部ら150人以上。「原子力復旧班」「情報総務厚生班」などいくつもの班が設置され、それぞれが早朝から断続的に会議を行っている。

「原子力安全・保安院には東大工学部を卒業した原子力の専門家・平岡英治次長がいるが、会見にもまったく姿を現さない。東電の対策本部にいることが多いようですが、陣頭指揮をとっているというわけではないようだ。

 資源エネルギー庁の安井部長も京大大学院出身、原子力問題のエキスパートだが、こちらも会見には出てこない。菅直人首相が参与に任命した5名の専門家も、いまのところ取材には応じていません。代わりに事務系の西山英彦審議官や、弁護士出身の枝野幸男官房長官に説明を任せてしまっている。班目春樹原子力安全委員長を除き、原子力問題の専門家がいっさい表に出てきていないんです。国民が不安に思うのも当然でしょう」(全国紙エネルギー問題担当記者)

 原子力安全・保安院の専門家らは、問題解決の主導権を政治サイドに奪われ、

「我々は駒だから」

 とボヤいてすっかり受け身の姿勢になってしまった。

 対策本部には「菅首相の友人」や「有識者」などから様々な「解決案」が持ち込まれ、ひとつひとつその検討を行っている。なかには、東京ドームのような膜ですっぽりと福島第一原発を覆ってしまう案や、ロボットを使う案などが含まれているという。

「原発施設を膜で覆う案は実際に検討され、関係会社に問い合わせをしていますが、実際に施工するために作業員が原発に近づかなければならないし、膜では中性子線などの漏出は遮断できない。あまり現実的な案とは言えないのではないか」(前出・全国紙記者)

 当面すぐに実行に移されるのは、無人散水車から水溶性の樹脂を撒き、漏出した放射線が風に乗って拡散するのを抑えるという「消極策」くらいで、画期的なアイデアはいまのところありそうもない。

その間も、現場では作業員たちが必死の放水作業を続けているが、このまま数ヵ月にわたって放射線漏出が続ければ、汚染は当然拡大していく。すでに海外では、漏出量が旧ソ連のチェルノブイリ事故を大きく上回ったという報道も出た。実際、チェルノブイリでは放射線漏出は10日で止まったが、福島第一は2週間を超えた。しかも、チェルノブイリ以上に巨大な炉が、4つ同時に放射線漏れを起こしている。このまま進行すれば、総計でどのくらいの放射線が出るのか、想像もできないほどだ。

 それによって海や土壌、水、野菜などの汚染はとめどなく進む。

「現場で指揮をとる吉田昌郎・福島第一原発所長は明るいキャラクターで、ときに大声で本店に意見することもあるなど、官邸からの評価は高い。現場の作業員は皆頑張っています。しかし、めまいなどの症状で入院してしまった清水正孝社長は情けないの一言。もともと資材畑の出身で、こうした厳しい局面はまったく経験してこなかった。早期の社長更迭は確実でしょう」(東電幹部社員)

ドアすら開けられない

混乱を極めている対策本部をよそに、福島第一原発の現場では、東電の社員をはじめとする現場作業員が不眠不休で働いている。

「いま、福島第一にいるのは約480名。東京電力の社員が8割程度で、あとは関電工や運搬会社など、関連会社・協力会社の社員たちです。新潟の柏崎刈羽、青森の東通の両原発からも応援が入っています。福島第一へ行けと言われて、イヤがる社員はいません。厳しい環境で、仲間が頑張っているのに自分だけ抜け出すわけにはいかない。

 いったん現場から報告のために本店に戻ってきても、用が済んだらすぐに現場に戻っている。二度、三度と現場に入っている人もたくさんいます。すでに、100ミリシーベルト以上の大量被曝をした社員は20名以上。

 40代、50代の管理職が率先して最前線の作業に行っている。高濃度放射線が溜まり、条件が厳しい現場での作業時間は一回10分から15分に限定される。随時交代しながらやっていくほかないんです」(東電技術系社員)

 3月11日の地震発生当初、炉内の温度が上がって圧力が異常に高まり、ベント(弁を使って圧力を逃がす)作業が必要になった。これが3月12日午後以降に遅れたことで、国会では「菅首相の視察のあとに時間をずらしたため、水素爆発を招いたのではないか」と追及された。

 前出の大阪大学名誉教授・宮崎氏も、

「東京電力は手順を間違えたと思う。最初に電源が落ちたときに、早い段階で非常用バッテリーを使って原子炉のベント弁を開け、圧力を逃がして炉内に水を入れていれば、炉心の温度があれほど一気に上がることはなかった」

 と指摘している。

 しかし、この東電社員によるとベントが遅れた理由は別にあるという。

「ベントは、全部で5回行っています。ドライベント(炉内の蒸気をそのまま空中に逃がす)が1回、ウェットベント(圧力抑制室を通して逃がす)が4回です。通常なら電気系統を使って遠隔操作で弁を開けることが可能ですが、電気系統が壊れ、手動でやるしかなかった。手動でベントを行うためには数多くの作業員を組織して厳重に防護服を着、炉の側まで近寄って作業する以外にないんです。今回これに当たったのは、福島でもエース級のベテラン作業員だった。

 ベントの作業が遅れたのは、このチーム編成や防護服の準備などに時間がかかってしまったためです。規制で許された範囲内の被曝で作業を行うため、手順も綿密に確認する必要がある。結果論として批判されるのは仕方がないと思いますが、電源系が落ちたなかですぐにベントをやれるわけではないんです」

 福島第一の作業員たちは、先週号でも報じたように原発1号機から350m離れた「免震重要棟」を拠点とするが、この施設に物資を運ぶのも、簡単ではないという。

「テレビでコメンテーターが、『なぜもっと水や物資、毛布などを運ばないのか』と言っていましたが、免震重要棟のドアを開ける時間が長くなるとその分、放射線が入り込んでくるので、大量の段ボールを運び込むことなど不可能なんです。非常用のご飯を温めるための加熱剤の『ヒートパック』や、缶詰のおかず、カロリーメイト、少量のペットボトルを入れるのが精一杯。

 運搬に使用するバス及び作業車は、福島第一からJヴィレッジまでを往復しています。Jヴィレッジから小名浜コールセンターまでは、また別のバス、そこから先も、また乗り換える。被曝が広がるのを避けるため、バスを換えて乗り継ぐ以外にないんです」(別の東電社員)

もう日本に任せておけない

もっとも困っているのは水で、シャワーなどはもちろんなく、当初はトイレを流すための水もなかった。一時免震重要棟で暮らした東電社員はこう話す。

「みんな着の身着のままです。私自身は、9日間同じ作業着、同じ下着でした。ウェットティッシュで身体を拭くなど工夫しています。現在は復旧していますが、はじめトイレを流す水がなかったときは、大変でした。建築現場で使うような移動式のトイレを持ち込んで、小は流しっぱなしにすればいいが、大のほうはどんどん溜まって凄いことになる。だから、溜まったらバキュームカーで吸い込んで、どこかに捨てていました。

 作業班によっては夜にミーティングを開き、士気を高めるために気合を入れています。吉田所長が翌日の予定を話し、『明日も頑張ろう』と総括し、必ず最後に『ご安全に』と付け加えるんです。それが慣例になっていました。現場系は打ち合わせのあとユニット所長が一本締めをします」

 最前線で働く作業員たちの姿と、右往左往する東京の対策本部の姿はまさに対照的だ。アメリカなど諸外国も、痺れを切らして動きはじめた。

「独自に放射線量を計測していた米軍が防衛省に接触し、事態沈静化に協力を申し出ている。25日には、原子炉に注入する真水を搭載したはしけ船を、福島へ向かわせた。アメリカ政府は、原子力問題の専門家も日本に派遣しています。『もう日本に任せてはおけない』というのがホンネでしょう」(防衛省担当記者)

 本誌記者も、28日に小名浜港でアメリカ軍の派遣したはしけ船を目撃した。海上自衛隊の5隻の艦艇に守られるように停泊したはしけ船には、米軍がオーストラリアから購入したという大型ポンプが取り付けられ、そこに燃料の注入が行われていた。

 米軍の将兵は小名浜で船を離れ、ここから先は海上自衛隊が福島第一まで曳航するという。はしけ船の上では、作業する白人男性に、日本人の業者が近寄り、通訳を介して設備の使用方法などについて説明を受けていた。

 桟橋に居合わせた東電社員は、

「とにかくいまは、やれることはなんでもやっておこう、ということです。我々が逃げ出すわけにはいかないですから」

 と厳しい表情で話した。

 山口大学監事の坂本紘二氏(前下関市立大学学長)はこう話す。

「各国の専門家が来てアドバイスしてくれているようですが、かつてない事態に、対応が後手後手になってしまっている。仕方がないことですが、とにかくあらゆる叡智と技術に頼って、放射線の封じ込めを行って、終結させてもらいたい。1号機から6号機まで、次々に問題が発生するのはチェルノブイリでもスリーマイルでもなかった事態です。

 そもそも原子力は人間の力が及ばない、本質的に〝制御不能〟なものです。そのことを前提に考えなければならなかった」

 前述の通り、福島第一の現場では比較的高齢の社員を中心に「被曝しても構わない」という決死の作業がつづく。

 しかし、こんなことを数ヵ月も続けていたら、いつか現場の作業員は疲労困憊し、力尽きてしまう。そうなる前に、一刻も早く有効な手を打つしかない。坂本氏の言うとおり、いまほど日本人の叡智と技術が問われているときはない。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2408
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# by 135215 | 2011-05-10 21:24 | 原発関連記事について

岡田氏の素晴らしい被曝対策(自分だけ)

 民主党の岡田克也幹事長は8日、立ち入り禁止となっている福島第1原発から
半径20キロ圏内の警戒区域内を視察した。4月22日の警戒区域指定以来、
政府・与党幹部が区域内に入ったのは初めて。地震や津波による直接の被害が
ない地域でも工場は操業できず、畜産農家は廃業の危機にひんしていた。
政府が指定した警戒区域や計画的避難区域に不満を募らせる地元に対し、
岡田氏は例外措置を検討する考えを示さざるを得なかった。【野口武則】

 岡田氏の20キロ圏内の立ち入りには、許可を得て記者も同行した。
8日午前8時すぎ、同行者を乗せたバスが路肩に止まり、一斉に防護服を着用。
バスは同8時半に「立ち入り禁止」の看板を越え、警戒区域に入った。
無人の町を抜けると、泥水が引いた海沿いにがれきが広がっていた。

 岡田氏はまず、原発から約5キロの浪江町請戸地区で自衛官と警察官による
遺体捜索を視察した。白い防護服を着た自衛官と警察官が捜索している先に、
福島第1原発の排気筒が見える。防護服のマスクは息苦しく、曇り止めをした
はずのゴーグルもすぐに曇った。警戒区域に入って約1時間、車外に出たのは
約10分間で、線量計は累積3マイクロシーベルトに達した。

 南相馬市の有機ゴム薬品大手、大内新興化学工業の原町工場は原発から
19・9キロで警戒区域に入った。大内康平社長らは防護服を着込んだ岡田氏を
作業服姿で出迎え、「ここは安全です」と訴えたが、岡田氏が外したのはゴーグルだけ。
工場内に津波被害はなく、大内社長は「隣の工場は操業を準備している。
この差は何なんでしょう。幹事長の力で何とか再開できないか」と頭を下げた。
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誰だかさっぱりわかりません・・・もしかしたら岡田氏の影武者かもしれませんよ・・村長さん!

 岡田氏は計画的避難区域に指定された飯舘村も訪れ、菅野典雄村長と面会。
地域の実情に応じ、避難に例外措置を認めるよう求める菅野村長に対し、
岡田氏は「基本は村外に出てもらうことだが、どういう例外を作るか整理したい」と述べ、
柔軟に対応すべきだとの認識を示した。

 畜産農家からの要望も相次いだ。飯舘村の畜産農家は「補償の仮払金を早く出し
てもらわないと廃業だ」と口々に国の対策を求めた。岡田氏は原発から17キロの
南相馬市の養豚場も視察。経営者は市長の許可を得て、立ち入り禁止後も餌を
与えてきたが、死ぬ豚も出たという。

 一連の視察を終えた岡田氏は、福島市で記者団に対し「計画的避難区域の原則は
原則だが、地元の要望を踏まえ、弾力的に考えなければならないこともある」と表明。
警戒区域についても「国としては一定のルールに基づいて、現場の判断を尊重していく」
と述べ、例外措置を検討する考えを示した。

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現地、被災者の神経を逆撫でする超重装備な政治家さんのいでたちには現地の人も
内心苦笑い・・?「安全です」「ただちに影響はない」といい続けて、言葉のアヤで日本国民を
あいまいな煙に巻き続けたなにをかいわんやの重装備の枝野氏と同じこの矛盾。
岡田氏の素晴らしい被曝対策(自分だけ)_b0016990_22304117.jpg
すごいですね!防護服、3Mの防塵マスクそして手にはしっかりとゴーグルを持って颯爽と!?
完全防備で現地で頑張る被災者やボランティアの方々との、その装備の差に唖然とします。w
このお役人・政治家たちは家族とともに関西方面にいて、毎日新幹線出勤をしているんですってね。
いいなぁ~。同じ人間なのに、自分たちだけは常に安全で良い給料をもらって、新幹線出勤なんて、お金の無い住民や家をなくした方々がどこにもいけず辛い思いをしているのに、自分たちだけは完ぺきな装備で助かろうとするそのビビり様子はあまりにこっけいに思えます。
「風評被害」を出すな!と政府はおっしゃいますが、この自分たちのこの重装備を観るとどんだけ?どんだけ?危険なんだ?って思ってしまうじゃありませんか?
自分たちが身を持って、「風評被害」の元になっているのがお分かりでない?
岡田氏の素晴らしい被曝対策(自分だけ)_b0016990_22311829.jpg




■ 震災関連ネットワーク

「震災ホームステイ」
http://www.shinsai-homestay.jp/


「被災地のママと受け入れママをつなぐサイト」
http://www.mamatomama.info/

「母子疎開ネットワーク」
http://hinanshien.blog.shinobi.jp/

「相聞歌 ~東日本大地震 被災者受入情報サイト~」
https://sites.google.com/site/soumonka3814215/

「つなぐ光」
http://tsunaguhikari.jp/

「赤ちゃん一次避難プロジェクト」
http://baby.wiez.net/

「心援隊」
http://kajipito.net/shinentai/PC/

「原子力行政を問い直す宗教者の会」
http://gts.mukakumuhei.net/

   *   *   *   *

 また自治体関係でも、原発不安による「自主避難」に対応しているところがあります。

 例えば、

「能代市:地震被災者及び原発避難者の受け入れについて」
http://www.city.noshiro.akita.jp/c.html?seq=4537

「南魚沼市:東北地方太平洋沖地震の避難者受け入れ」
http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/site/tohoku-taiheiyooki-jishin/shien-center0324.html

「愛媛県:被災者向け支援情報」
http://bosai.pref.ehime.jp/higai/23/sumai/jyutakushien.htm

「鳥取県への自主避難をお考えのかたへ」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=155736

などなど。


 個別に相談すれば、窓口で柔軟に対応するという自治体もあります。
 以下から探してみるのも一方だと思います。

「みんなでつくる震災被災者支援情報サイト」
http://sites.google.com/site/minnadewiki/home/pctop/kihon/accept

# by 135215 | 2011-05-09 22:40 | ニュースなお話

医師「福島の被曝者だが既に広島と同じ病状を発症している」

【医師「福島の被曝者だが既に広島と同じ病状を発症している」】http://alcyone.seesaa.net/article/199940615.html

☆福島被曝者すでに発症 (牧村しのぶのブログ)
http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20110508/1304844321

福島の被曝者を看た広島出身の被爆医師肥田舜太郎氏の講演をお聞き下さい
http://www.youtube.com/watch?v=tCV3beH_IWI

福島の被曝者がすでに広島と同じ症状を現している、とのことです

まず下痢が現れていますが、他の病気による下痢と違い、治療法がないのが特徴です。

この秋から来春にかけて、次々と広島と同じ症状が出てくるだろうと推測されます

肥田氏は被爆し、直後から広島で診療に当たり、直接爆撃を受けた患者と、受けずに、後から広島に来て入市被曝した人々を見てきています

後から広島に来て、直接被曝した人より先に倒れて死んでいき、生き延びてもその後様々な身体症状に苦しみ、60年後に癌や白血病で死んでいくたくさんの患者を見ています

それと同様の症状が福島の被災者にすでに見られるのです

子ども、妊婦の退避は急を要します

症状の現れた人々は無理解に傷付けられ、原因が特定できないため補償も受けられず救済がありません

すみやかに少しでも快適な環境に移し、適切な処遇をお願いしたいと思います

前半が肥田氏ですが、後半の、福島から避難して来た女性の講演もお聞き下さい

少し長いですが、参考になります。


# by 135215 | 2011-05-09 01:07 | ニュースなお話

史上最悪の原発事故の可能性

外部SNSから引用。---------------------------------------------------------

史上最悪の原発事故の可能性_b0016990_19402675.jpg

画像・情報(出典:NYタイムズ)

2011年03月19日04:30 放射能汚染 
公表された中で最も信頼性が高いとされるデータ

■米国NRCは被曝可能性(原文では「potential」)として:上図

半径0.5マイル(*)以内: 5400rems =数週間以内に死亡する量
半径1.0マイル以内: 1500rems =数週間以内に死亡する量
半径1.5マイル以内: 670rems =2ヶ月以内に死亡する可能性が懸念される量
半径2.0マイル以内: 390rems =2ヶ月以内に死亡する可能性が懸念される量
半径3.0マイル以内: 180rems =口や喉から出血
半径5.0マイル以内: 75rems =吐き気、めまい、頭髪が抜ける
半径7.0マイル以内: 40rems =血中の化学物質に変化をきたす
半径10.0マイル以内: 14rems =同上
半径15.0マイル以内: 15rems =同上
半径20.0マイル以内: 13rems =同上
半径30.0マイル以内: 11rems =同上
半径40.0マイル以内: 10rems =同上
半径50.0マイル以内: 10rems =同上

という見解を示している。
*remとは・・・・
レムは、人体への影響度(被曝量もしくは線量当量)を表す古い形式の単位である。表記はremである。人体が吸収した放射線量(単位、ラド)に放射線の種類ごとに定められた係数を乗じて算出する。
国際単位系では線量当量はシーベルト (Sv) で表す。0.01シーベルト = 1レムに相当する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A


■文部科学省及び米国DOEによる航空機モニタリングの結果
平成23年5月6日
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1305820_20110506.pdf

■福島第一原子力発電所から80㎞圏内の線量測定マップ
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1304694_0506.pdf

「土壌汚染=チェルノブイリの最高148~380万ベクレル/平方m、福島は最高300万~3000万ベクレル/平方m」



【20ミリシーベルト基準問題】
世界中、年間1ミリシーベルトが基本基準値。首相見直しを拒否「国としての考え方がある」2011.5.3 00:44

 菅直人首相は2日、福島県の内堀雅雄副知事と首相官邸で会談し、文部科学省が定めた「年間被曝(ひばく)線量20ミリシーベルト以下」の校庭利用基準の見直しを拒否した。

 内堀氏は「政府関係者でいろんな考え方があり、県民は非常に不安に思っている」と訴えたが、首相は「国としての考え方がある。きちっと県民や国民に伝える努力をしなければならない」と述べ、現行基準への理解を求めた。

【世界が日本政府対応を批判】

ロシア・トゥデイ - 4月27日 日本の福島第一原発問題について


【人類史上最悪の原発事故となる可能性】

福島の原子炉からの放射性物質放出量は既にチェルノブイリ級なのに、福島はチェルノブイリのような原子炉大規模爆発ではなかった。だから仮に同じ量でも300km以上の広域に拡散したチェルノブイリと、100km以内に収まっている汚染濃度の違いになっている。

土壌汚染の図が、福島が最高300万~3000万ベクレル/平方mで、チェルノブイリの最高148~380万ベクレル/平方mなのはそういうことだと考えられる。また大量の汚染水を放流した太平洋の汚染はこの数値の何百倍、何千倍になっているのか予想もつかない。

恐らく魚介類や海産物の被曝は土壌汚染の比じゃないだろう。

偏西風で事故原発の東側、いわゆる海への拡散、海洋汚染は相当酷いと思われますし、放出された放射性物質がジェット気流に乗ってれば100kmどころじゃない。事実、ハワイや米国でも細かな粒子のウラン、アメリシウム、プルトニウムが検出されている。

事故原発は東側が海だから、これまで政府も大した調査もせず、現実の海洋汚染にも何も触れようとしなかったんだが、この土壌汚染と冷却によって使われた、海に大量に放流された高濃度汚染水は太平洋をかなり汚染していると考えられるし、更に放流は続く。

どう贔屓目に見ても食物連鎖による生物被曝は既に始まっている。

あと国際社会の評価もそうですが、福島はまだ事故当時と何ら変わらない危機的状況だし、原子炉からの放射性物質も放出中で、大規模余震や津波の可能性もあって、操作ミスなどもいつ起きてもおかしくない状況だから今後の水蒸気爆発の可能性も残されている。

もし何らかの原因で原子炉や核燃料の溶融が進み、冷却水に触れて水蒸気爆発が起こったら高濃度の拡散が一気に起こることも考えられ、そうなったら風向、海流の関係から一番危険なのは関東だろうし、規模によっては日本全土がかなり危険な汚染地域となることも想定される。

雨による飲料水汚染もそうだが、食料品の汚染は手がつけられなくなる。

更にこのままの状態でも日本の放射能汚染はジワジワとチェルノブイリを超える可能性もかなり高く、歴史上最悪の原発事故となるのは目に見えている。この上小さな水素爆発でも一気にチェルノブイリを超える事故となるだろうし、水蒸気爆発が起これば史上最悪の原発事故となるだろう。

また「今後の悪い状況」は、政府、官僚はこれまで以上に隠蔽するだろう。

# by 135215 | 2011-05-08 19:43 | ニュースなお話

福島住民を退避させずにモルモットに!?

住民の健康を数十年調査へ 広島・長崎モデルに放射線研究機関
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110421/scn11042114160003-n1.htm

2011.4.21 14:14
 東京電力福島第1原発事故で、放射線の専門研究機関でつくる「放射線影響
研究機関協議会」が、原発周辺住民の健康状態をモニターする長期疫学調査
をスタートさせる方針であることが21日、わかった。事故収束後に調査を始め
る予定で、広島、長崎での被爆者調査をモデルに数十年間にわたり調査を続ける。

 協議会は、放射線の健康への影響について情報交換しており、放射線医学
総合研究所(放医研、千葉)、広島大学、長崎大学、放射線影響研究所(放影研、
広島市)などで構成されている。

 長期にわたる放射線の人体への影響については、広島、長崎で昭和22年
に米国が設置した原爆傷害調査委員会が健康調査を開始。昭和50年から
放影研が引き継ぎ被爆者9万4千人を追跡調査している。これまでにがんの
発症率などの膨大なデータは放射線リスク予測の基礎資料になっている。

 放影研によると、今回の福島第1原発事故に関連して、海外から調査の
実施要請が、すでにあるという。

 大規模調査は、それぞれの自治体や医療機関が個別に小規模の調査を
行うことを避け、調査方法や条件を統一してデータの精度を高める。被害が
現在のレベルにとどまれば、低線量の放射線による健康への影響が主な
調査対象となる。また、時間の経過とともに増える転居者を追跡するため、
国や自治体に協力を求める方針という。

 放影研の大久保利晃理事長は「長期にわたる調査には、ノウハウだけでなく、
被爆者の十分な理解が不可欠だった。放影研の経験が福島での調査でも
生かせる」と話している。
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以上、ニュースからですが、これは酷い話しだと思います。
何を考えているのか?さっぱり分かりません。

とっくに避難してしかるべき放射能濃度にもかかわらず、大丈夫です。
安全ですとは言っていません。安心です。といっています。
とか言う、わけのわからない論調で煙に巻きながら行く先がなく、どうして
良いかも分からず困り果てている住民を騙して、低放射線量被曝のモルモットと
して追跡調査、観察を行う準備をすすめていた。

人間の命を単なる学術的なモルモットにするために今までの不手際や、、
年間の被曝量の引き上げなどを行っていたということか・・?
非人道的な所業もここに極まれりというかんじもしてきたのですが・・・

ふぅ~ん・・・なるほどね、、では関東近郊の人間もみんないっせいに同じですよね。
まぁ追跡調査としてのメンバーにはならないものの、同じ様に低放射線量被曝の
状態が毎日続いているのですからね・・・。

なるほどね・・・、そういう学者とかお役人たちの人を人と思わないその性質というか
生態が分かってきましたよ。本当に善良で一生懸命な国民たちは奴隷のように、
曲りなりでも政府を信じて期待して生きてきたのにね・・・。

こうやってまるでモルモットのように扱われるだけなんですよね・・。
一般国民は気付くべきですね・・・。今、というよりこれまでどういう人たちが支配して
きたのか?何が行われてきたのか?

どういう価値観でものごとが常に動かされているのか?・・・
いいかげん気付いて目覚めないと、、国に殺されてしまいます。

# by 135215 | 2011-05-08 02:50 | 原発関連記事について